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【2024/04/26 08:38 】 |
収入実績を考える~需要予測をするために~

収入実績の比較

JRCのリニアの資料で気付いた指標なのだけど、1人1kmを運んでどれだけ収入を得たのかという指標である。これは

 運賃収入[円]÷運輸実績[人*km]=収入実績[円/人*km]

で計算し、需要予測の人キロ数字に掛け算すると予想収入が、運行距離に掛け算すると予想平均運賃が計算できる。

JRCはリニアの資料で23.55円と言ってるからその通りなんだとして、JR東日本を見てみよう。H21年度で
年度別財務リポート
http://www.jreast.co.jp/investor/index.html
決算短信
http://www.jreast.co.jp/investor/financial/2010/kessan.html
ときて参考資料「2009年度期末決算について」
http://www.jreast.co.jp/investor/financial/2010/pdf/kessan_02.pdf
これの10頁。これによるとJREの新幹線の運賃収入は4395[億円]、輸送量は18152000[万人*km]、よって

 439500000000[円]÷18152000000[人*km]=24.21[円/人*km]

となる。

次に比較対象として同年度のANAを見てみよう。H22.3期の決算短信
http://www.ana.co.jp/ir/kessan_info/kessan_tan/pdf/tan_100430.pdf
62-63ページから国内線の数字を拾う。

H20年度 699389000000[円]÷37596329000[人*km]=18.60[円/人*km]
H21年度 630976000000[円]÷35397606000[人*km]=17.83[円/人*km]

相手のJAL。
http://eir.eol.co.jp/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=705118&code=9205&ln=ja&disp=simple

H20年度 677437000000[円]÷31746470000[人*km]=21.34[円/人*km]
H21年度 666547000000[円]÷31300401000[人*km]=21.30[円/人*km]

となる。一応、新幹線に比べて安いことは安い。それゆえ平均乗車率が50%近くまで落ちても(JREは41.4[人/両])黒字をしっかり出してる新幹線と、かなりカツカツな航空会社という差が出ている。

航空の場合は航空会社同士で競争が働くため、JALのように破綻後に国策で縮小均衡のために成績の良い路線でダンピングして旅客数を稼ごうとする会社が現れると途端に運賃レベルを落とさなければならなくなる不自由さがある。そして時間差モデルで明白な通りに、新幹線に対する時間差が120分程度でないとこの料金レベルでもシェアは均衡してしまう。旅客は新幹線に比べて航空を好んではいないのだ。

航空運賃値下げの可能性

ANAの国内線は平均搭乗率が64.5%くらいだから、便数なり機材規模なりで調整して平均搭乗率90%に引き上げられれば13[円/人*km]まで平均値を引き下げられる、つまり羽田千歳線は料金の平均値を11700円まで引き下げられる可能性がある

逆に言えば8000円を実現するには、30%以上も経費を削減できなければならないのだけれども、ANAは経費の20%が人件費、これを半分にできてもまだ20%が残る。

http://www.ana.co.jp/ir/ir_shiryou/kessan/pdf/2010_04_2.pdf
13ページ。
           2008年度 2009年度
燃油及び燃料税 3034億円 2499億円
空港使用料 .   1011億円 . 924億円
航空機材貸借費.  599億円 . 603億円
減価償却費 .   1100億円 1113億円
整備部品・外注費 633億円.  563億円
人件費      . 2325億円 2295億円
販売費        927億円.  766億円
外部委託費     799億円.  803億円
その他       1815億円 1884億円
合計        12247億円 11454億円

どっから3500億円も削減するのか?羽田千歳線で全席8000円は無理なんじゃなかろうか。
 

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【2011/11/05 03:49 】 | 需要予測 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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